みしまあきひろ個展「 夜が夜であるために」1/19(木)より始まります。

2017年01月15日

おお寒い!
でも昨日の帰り道、雪がめちゃくちゃきれいでした。
亀の怪物みたいに見えるから嫌なんだけど
ダウンのフードをすっぽりかぶって
菓子パン食べながら帰りました。
口の中は甘いし、雪はきれいだし、フードをかぶれば無敵の暖かさだしで
夢みたいだ!と思いました。
全然素敵じゃないし、
周りから見るとすごくあやしかったと思いますけどね。

さて、来週1/19(木)より新しい展示が始まります。



みしまあきひろ個展
「 夜が夜であるために」
2017/01/19(木)-01/31(火)
※水曜定休
※最終日17:00まで
open 11:00 close 20:00

冬になると
夜が何だか深くなって
どこまでも澄んでいて美しいんだけど
夏と違うこわさがあって
家に帰らなくては!という気分になります。
みんなが家に帰ってほっとしている時、
誰もいない夜の世界で
誰も知らないことがはじまるのかもしれないな。
DMを見ていてそんなことを思いました。

みしまくんは
自分が思っている以上のことが
みしまくんの絵の中で起こっているのを
知っているのかな。
みしまくんが
狙ったところと全く別のところで
みしまくんの絵は
何かを発しているような気がします。

それはもちろん
何か不思議なパワーが宿っているとかではなく
100%みしまくんから出てきているものなんだけど
無意識の中に
生きてきた中に
忘れてしまった何かに
頭の中で考えたことではない何かが
絵に入っている気がして
じっと見てしまうのです。
何かを表現するとき
多かれ少なかれそういうところが
みんなあると思うのですが
みしまくんのは純度が高く絵に表れているように思います。
それはみしまくんの
どーんばーんとぶつかりながら
良くも悪くも素直でむきだしの
生き方に秘密があると思っています。

見る人の心の何かに引っかって
何かを思わせるような
みしまくんの絵を
ぜひ見にいらしてください。





 


Posted by calas at 16:27展示

池之上まゆ個展『helichrysum / ヘリクリサム』明日1/7より始まります。

2017年01月06日

あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。

今日からcalasも2017年が始まります。
年末に床をぴかぴかに磨いたので
朝から嬉しい気持ちになりました。
ありがとう!去年の自分よ!
いい仕事するねえ!最高かよ!

何事も詰めて考えると上手くいかないところがあるので
大事なことだけしっかり把握して
あとはざっくりおおらかにを心がけています。
心がけなきゃいけない時点で負けている気がするけど!

小さい時のことはきれいさっぱり覚えてないんですが
ここ十数年ぐらいのことはさすがに記憶にあります。
20代ぐらいの時は自分はこういう人間なんだとか
こういう信念があるとか
こだわりとか
いろいろと「決めていく」時期だったように感じます。
こういう事はしないとか
こういう人は嫌いだとか
こういう場所には行かないとか
しょうもない所では
どこどこのものはどこどこでしか食べたくないとか
なになにはなになにしか使わないとか
まるまるはまるまるでないと買いたくないとか
自分を把握して決めていく作業はとても面白く
今でも(知識としては)とても役に立っていると思います。
でも裏を返せばいろいろな事が怖かったんだなと思うし
そうする事で安心したんだと思います。
でも今は
そうやって何かを決めてしまうのはとても息苦しいなと感じます。
窮屈だなあと。げー。
僕が一番好きじゃないのは
思い通りにいかなくていらいらする事、
もうちょっと潜ると
怖いものがある事、恐ろしい事を考えている自分。
一番好きなのは気分が良くて楽しい事だし
突き詰めると
良くも悪くも豊かな気持ちでいる事なんだと思います。
どんな状況にいようと
めちゃくちゃ苦手な作業をしていようと
誰といようと
何を食べていようと
何を着ていようと
実は気持ちには
本当はあまり関係なくて
生きていると
信じられないぐらいつらい事もあり
考えられない恐ろしい事も起こります。
もうこんな思いはしたくないという時
人はいろいろな事を決めてしまいがちですが
何かを決めてしまうというのは
思い通りにいかない事ができるという事、
思い通りにいかない事は恐怖を感じるという事。
日常のなかでも
いらいらした気分に気がついて
ああ、何か思い通りにしたい事があったんだなと
気がついて、
ばかだなあ、そりゃあ何でも起こるよ世の中は、
しかたない
でも怖かったねえ!びっくりしたねえ!と自分をなぐさめつつ、
大きな事からしょうもない事まで
ひとつずつ手放していくたびに
ちょびっとずつ強くなっていったような気がします。
先の事はわからないし
起こってしまった事は仕方がないのだから
今を感じているしかないじゃないか。
そして出たとこ勝負の人生は面白いよと、
新年そんな当たり前の事を考えていました。

さて、そんな新年のcalasの展覧会は
いつも進化を恐れない(と勝手に思っている)池之上まゆさんの展覧会で始まります!




池之上まゆ個展
「helichrysum / ヘリクリサム」
2017.1.7土〜17火
11:00〜20:00
※定休日-水
※最終日の展示は17:00まで

作家在廊情報は
池之上まゆツイッター:@mayuikenoue

池之上さんの作品は完成しているようで
常にものすごく進化している。
ここ数年は不思議なフォルムの人物画が多いけれど
そしてとてもシンプルなので
一見、安定して作品を作り続けているように見えるけれど
常にバリバリにチャレンジしている。
ただただ今の自分に忠実に、
実験を続けている。
高い評価を受けても
ちっとも守りに入らない、
昔からそういう人でした。

今回はどこの国のどういう人々なのかもわからない
全員何か関係があるような
全くてんでばらばらの人々のような
何か深い物語がありそうで
ただの肖像画なのかもしれなくて
とてもミステリアスな作品たちが並びます。
そしてものすごい作品量です。

作品に描かれている人々の人生を
想像しているだけで
どんどん世界が広がっていくような。

ぜひお出かけください。



















 


Posted by calas at 20:22展示