奥村晃大イラストレーション展「Happy place」5/16(火)より始まります!

2017年05月15日

夏みたいな日差しですね!
最近よく沖縄のラジオを聴いているのですが
「沖縄の人がのんびりしているって言われるのは
酔っ払って道で寝ちゃっても
死なないからさ〜
これが北だと凍死して死んでしまうさ〜」
というようなことを言っていて、
それは話の流れで出たなんてことない
ギャグのようなものだったけど
夏というものの
僕が好きな夏というものの
良さというか
核心をついているなと思ったのでした。
変なところが生真面目な僕の
毎日欠かさない自分の中の決まりごとを
夏の強い日差しが
うだるような暑さが
ど〜でもいいか!はは!と
ちょうどよくゆるめてくれて
自由とは何か、
楽しいとはなんだったかを
思い出させてくれるのです。




奥村晃大イラストレーション展
「Happy place」
5/16(火)~5/29(月)※水曜定休日 
11:00-20:00 ※最終日は17時まで

奥村くんの絵は
どうやって描かれているんだろう。
あの小さないろいろなものたちは
描いていくうちに
どんどん増えていくのかな。
最初からここにあるものとして
決まっていたようにも見えるし
描いていくうちにどんどん増えちゃったようにも見える。
一つだけ想像だけど確信しているのは(弱気な表現)
あの車やポストや花たちは
それを描いている時はそのことしか眼中にない
絵の全体なんて関係ない
それを描くことだけに集中しているんだろうという事です。
それが一枚の紙の上で
繋がって広がって最終的にあの絵になっているんだと思う。

子供の頃、
完全完璧無敵の飛行機?を描いていた事があって
ものすごく早く動けるエンジンや
燃料がなくなったら作動する別のエンジンや
それがなくなった時に作動する動力や
前から後ろからの攻撃を守る用の大砲や
横から守るためのビームや
絶対に爆破されない素材(なんだそりゃ)でできた外壁などを
どんどんどんどん際限なく描きたしていって
なにより完全に完璧に無敵にしなくちゃいけないので(そういう決まりなので)
一つ一つの大砲などをとても集中して大切に描いていって
とんでもなく変な絵ができた事があった事を思い出しました。
全然かっこよくないちょっとグロテスクなその乗り物は
絵としては気に入っていないけどとても満足のいくものでした。
最終的にはその乗り物は
神の力でできたバリアが張られていて絶対大丈夫ってことに
なってとてもほっとしたのですが(ばか〜!)
奥村くんの絵を見ていてその事を思い出したのでした。
しかしどんだけ心配性やねん!
もうそれやったら神のバリアだけでええやん!
あと考え方の傾向がちっとも変わってない!そして全部がせつない!

全然テーマは違うにせよ
奥村くんの絵は
奥村くんの完全完璧無敵の何か
なのかもしれません。
あのかわいい世界に
そういう凄みを感じるのです。

ぜひ見に来てくださいね。






 


Posted by calas at 15:22展示