永井健一個展「cute loop」5/1(月)より始まります

2017年04月30日

例えがださくて申し訳ないんですが
昔、あるお笑い芸人が
「僕のやっている笑いは、
小学校の休み時間、カーテンにくるまって
仲のいい友達にだけ披露して
ゲラゲラと笑いをとっていた時と
やっていることは全く変わっていない
僕のやっていることはそういうものです」
というようなことを言っていて

小学生だったときのこと
大体気が合わない人々と
一つの教室に閉じ込められて
自分のタイミングでは何ひとつ思い通りにはいかなくて
「ああ、お家に帰っておばあちゃんと再放送のドラマが見たい、
おやつを食べてゆっくりしたいな」
とばかり思っていたこと(実際帰ると即そうしていた)
でも数少ない気の合う友達と
教室の隅で
小さな声でおしゃべりしながら
お腹が痛くなるまで笑ったこと
その空間がとても大切だったこと
救いだったこと
昔のことはちっとも記憶がないけれど
そういうことがあったことを
生々しく思い出したのでした。

あと、永井さんともちょっとした一言がツボに入って
お互い永遠に笑っていることがよくあります。
永井さんが
小さな声で抜群に面白いことをぼそりと言って
二人でヒーヒー笑っている、
すぐにいろんなことを忘れていく僕が
覚えているのはそういう瞬間ばかりです。
小学生の時から変わってないですね。

しんきくさいし、ださいし、全然伝わらないかもしれないけれど
あと永井さんの世界観に全然合ってなくて本当に申し訳ないけれど(笑)
永井健一さんの絵はそういうものの一種なんじゃないかなと思っています。
永井さんが永井さんのためにだけ作った救いの世界。
そういうものがすべての人に確かにあったと
思い出させてくれるような。
緻密で繊細で崩れそうだけどとにかく強い、
永井さんがそういう風に見えるのは
永井さんの絵が
永井さんを守っているのかもしれないなと思います。
そういう永井さんの全てが出ているように思うのです。





永井健一個展「cute loop」
5/1(月)-5/14(日)
※10日水曜日定休
11:00-20:00
※最終日は17:00まで

作家在廊予定日は
永井健一Twitter
をご確認ください。

個展限定メニューもご用意しています。
現在永井さんがメニュー名を考案中です。
とても楽しみ!

ぜひお出かけくださいね。






 


Posted by calas at 17:10展示