南あやか初個展「右手に雨、左手に空」11月3日(木)より始まります。

2016年10月28日

どうして寒くなると途端に日常に眠気がまざってくるのでしょう。
冬が来るのを信じたくなくて拒否しているのか
冬はこもっているのが体にとって自然だからか
とにかく気がつくとうとうとしています。

季節に逆らうのもなんなのでうとうとしつつ
寒い季節を楽しもうと思います。

そして空気がどんどん澄んでゆくこの時期に
(僕的には)ぴったりの展示が始まります。




南 あやか初個展「右手に雨、左手に空」
2016年の作品を集めた作品展です。
2016年11月3日(木)- 2016年11月15日(火)
11:00-20:00(最終日17:00まで)水曜日定休

南あやかtwitter

南さんの絵は
暖かい部屋から冬の外の世界を想像した時みたいだ。
外は深く暗く冷えていて何もかもが澄んでいる、
ここはお炬燵があっておみかんがあって、
すこし眠い。
心細いような、退屈なような
一人だけど守られているような。

それは僕の勝手な季節への感想の話でもあるのだけれど
寒くなってきた夜の帰り道とか
寒いんだけど熱い飲み物を買って公園でひと休みしている時とか
たとえばイルミネーションを見に行っても
夏の花火を見に行く時とは
全然こころもちが違うように
澄んだ空気の中では
何もかもがはっきりすっきりしていて
街はあたたかくきらめいていて
なのにどこかがちょっとさびしくて
しんとした心のままに世界をぼんやりと見ていると
美しいな!そしてしかしさむいな!最高かよ!
という気分になるような
ヒリヒリとした良さを感じるのです。
そういうことを南さんの絵に思うのです。

「日常の中のひかりを絵に残している」と南さんは言います。
そうなんだろうな、と思います。

風が冷たくなってきた11月、あたたかくしてお待ちしています。
ぜひお出かけください!



 


Posted by calas at 17:21展示